2008年12月31日水曜日

年越しそばを打つ

今年はじめて年越しそばを自分で打った。
錬るのまではよかったが、切るのが太すぎた。
だけどそば湯は抜群。
次は、もう少し精進しよう。

写真撮恥ずかしいので。

2008年12月25日木曜日

ヒカシュー@代官山ユニット 形而超のクリスマス



うれしいことに
12月23日のライブ
企画したスマッシュが思っていたより人がきたために
当日全員にプログラムがわたらなかった。
よって、ここに転載します。
またヒカシューの30年は、pdfにしました。

ヒカシューの30年pdf


巻上公一 担当 ヴォーカル、テルミン、コルネット
よく歴史的な場所に行くと、そこはもぬけの殻ということがある。
ヘロドトスの「歴史」に出てくるパジリク遺跡の発掘跡もただの草原だ。
黄金という黄金はすべて持ち去られた後である。
音楽もそういうことがよくある。
名前だけが残り、精神の跡形もない。
ヒカシュー30年の歴史はヒカシューの精神を守れただろうか。
歴史の影も財産であることに違いはないが、
ヒカシューの現在が照らされてこそ、生き生きとした影が生まれることを信じている。
いまここの音楽を演奏したい



三田超人  担当 ギター、サンプラー
12年前、かわってる、というベスト・アルバムを出したが、今年の漢字は、変、だそうな。30年も活動して、ようやくヒカシューの時が来たのか?私の今年の漢字は、青。雨の多い年だったが、心青空、頭ニコニコ。世相は黒いというのに、全くノーテンキにギターを弾き続けよう!超人だから。

坂出雅海 担当 ベース、ガジェット
ワーシワーシワーシワーシ
27年前の年末。六本木テレ朝通りにあったスタジオで初めてヒカシューと出会い、その日の内に大晦日の「ゲルニカ・ヒカシュー歌えば愉し」の出演が決まった。
あの日も、今も、ライブでも、スタジオでも、自由に音楽を作る刺激がいつも溢れているのがヒカシュー。
ところで冒頭の
ワーシワーシは「スカート」のコーラスだったっけ?ミタマさん?

清水一登 担当 ピアノ、シンセサイザー、バスクラリネット
ストーンズくらい、かな?

佐藤正治 担当 ドラムス、パーカッション、ヴォイス
ヒカシュ−30結成周年だー!!
僕は、ヒカシューに参加してまだ数年だけれど、
結成30周年とは素晴らしい。
自由で、尖った、めでたい音
ヒカシューの進化する音を体験して下さい!!

山下康(イノヤマランド)担当 シンセサイザー
30年 時は変われど気は変わらず 
 
井上誠(イノヤマランド) 担当 シンセサイザー
ヒカシューの  前後左右にヒカシュー無し 

松岡哲史(戸辺哲)担当 ヴォーカル、サックス
祝祝祝-気がつけば30年。ヒカシュー継続中!!

DJ+VJ
永田一直、相馬大

2008年12月20日土曜日

一度手に入れたことのあるものは忘れないものだ。

昨日、一昨日とヒカシューのリハーサル。
しばらくやってない曲もあり、
思い出したり、新しくしてみたりを繰り返す。

ヒカシュー結成30年のライブ間近である。
いまさら人気バンドとはいえないので、どれくらいお客さんが来てくれるのか
かなり心配ではあるが、
ヒカシューの「異」なる部分を忘れずに
演奏の質と自由奔放さを手に入れたい。

昨日は、戸辺哲が来てくれて
長年吹いてないサックスに息を吹き込んだ。
声もそう簡単にはでないようだ。
少し演奏すると、サックスは太い音にすぐになった。
一度手に入れたことのあるものは忘れないものだ。
なにより
演奏する喜びが、その笑顔からわかる。

かなり楽しみになってきた。

2008年12月14日日曜日

Cyro Baptista and the Banquet of the Spirits

先月 恵比寿ガーデンホールで行われた
WISM?2008の演奏がyoutubuにアップされていた。

Banquet of the Spirits
楽しかったなぁ。

Cyro Baptista and the Banquet of the Spirits

2008年12月12日金曜日

「やるつもりのなかったことをやってみる」のもいい。



ワタリウムの島袋道浩「美術の星の人へ」
オープニングに行くと
入口でビッグイシューを売っている人が
島袋のアーティストブックを300円で売っている。
「やるつもりのなかったことをやってみる」
と題されたゴルフ体験とか、
イタリアの陶器展に出品して、それでタコ壺漁やるとか
浮くトマトと沈むトマトとか
相変わらず、とぼけた味わいだ。


12月12日(金)2008年-3月15日(日) 2009年
休館日:月曜日[12月15日、22日、29日、1月12日は開館]
12月31日[水]-1月3日[土]は休館
開館時間:11時より19時まで(毎週水曜日は21時まで延長)
入場料 大人1,000円 学生800円(25歳以下)
(期間中、何度も使えるパスポート制)
主催 ワタリウム美術館

2008年12月7日日曜日

山口小夜子Experiment

山口小夜子Experimentの
自分のパフォーマンスの写真と音が届いたので
音を少し聴けるようにちっょと遊んでみました。

山口小夜子Experiment 巻上公一solo voice with SP555

2008年12月3日水曜日

落葉の空と水



もみじの濃淡をわけ
さくらの葉の
落ちるのを待っている
指に五葉も持ちながら
また
かがんでは
まだまだ拾う
いろんなかたちを
いろんなからだで
かえでの音を踏み
さくさくと鳴って
池の中に 
水の遠近あり
落葉の空と水

2008年11月29日土曜日

くりくら音楽会から山口小夜子Experimentへ

割と早く門前仲町に着いたので
深川図書館前のヨーガンレール本社に行き
一階店舗ババグーリで開催されていたスプーン展を見学。
木のスプーンやホーンのスプーンを7つほど購入した。

ヨーガンレールのwebsiteの音楽を担当したので
それを見せてもらったり、春物の新作を見学。
たくさんの人が来ていて
写真家の由利子さん、女優の真由さんに会った。
それから先日鎌倉山で一緒だった源くん。

楽しい時間を過ごして天井ホールのリハーサルへ。
ピアニストの黒田京子さん主催のくりくら音楽会5秋の陣に出演。
黒田さんからしきりにソロをすすめられたが
曖昧にしていると、本番で知らぬ間にソロになっていた。
ピアノと自分のセッティングの距離と方向があまりよくなかったのか
ぼくはお客さんの方向ばかり向いてやっていた。
やはりデュオでは顔をみたい。
Sachiko MとPit inn で共演した時は、彼女がぼくをみたくないようで
ぼくの前にセッティングして、ぼくは背中を見つめていたことがある。
デュオというのは、かくもデザインに苦慮するものである。

ぼくらの前に演奏したのは、
shezoo(しず/pf)さんとマルチ・リード奏者の松風鉱一さん。
イラストレーター霧島留美子の絵にインスパイアされて作曲されたものだった。



公演後の交流会もそこそこに、タクシーに飛び乗り
六本木のスーパーデラックスへ。

昨年夏に急逝した山口小夜子さんのメモリアルイベント。
会場に到着すると、高木さんの写真に、山川くんがイギルでしめやかな
たゆたう演奏をしていた。
会場が深い追悼と瞑想の中にあって、
次に演奏する自分の方向決めがなかなか大変だったが
ぼくにやれることなど限られている。




長い一日だった。

2008年11月22日土曜日

沖縄に来ています。


沖縄県立美術館での夜の公演のため
昼はぶらぶらのんびりしています。
沖縄そばにもいろいろありますね。
美術館の裏にあるとこ「いしぐふー」
なかなかいい味、センスでした。
また明日行こうかな。
明日はワークショップ、いったいどんな人が来るのかな。

2008年11月17日月曜日

ゾルタンの口琴工房

その昔
行ったことあるけど
驚いたことに
ゾルタンの口琴工房が公開されている。
こういうものはシークレットだったと思うのだけど・・。

腕を怪我しているのかな。
包帯をしているようだ。

2008年11月4日火曜日

一ばんみじかい抒情詩~「海」より

何年前だろうか。
寺山修司のメモリアルアルバムに参加したのは、
NHKBSで、映像も作った。
久しぶりに見て、感慨深い。
ぼくはMacintosh SE/30でMをうごかし
梅津和時と野本和浩がクラリネットを吹いてくれた。

竹林の湯河原フレンチ



湯河原のフレンチエルルカンビスではじめてのランチ。
うちから歩いて15分くらい。
「陽射しの中で宵の趣を」というタイトル。
きどらないいい店で、居心地がとてもいい。
もちろんとてもおいしい。
さつまいものスープ、甘鯛のカルパッチョ、タラの白子
そしてメインの肉料理 etc..
デザートがふたつもあるのも凄い。
結婚記念日のご馳走。

2008年11月3日月曜日

海風の横浜に80人の集団ダンス

チェロの坂本弘道が音楽を担当した
横浜みなとみらいテント劇場
野外ダンス公演 市電うどん〜特盛版〜 に
開演前ゲスト出演した。
主役のメリーと80人のダンサーによる集団ダンスに振付主演をしたのは
石丸だいこ。
坂本氏をはじめ栗木健、川口義之
小森慶子、斉藤哲也、原さとしという豪華な演奏陣だった。
小さなテント劇場の奥が開いて
遠くの観覧車までがみえる横浜を背景にした
大人数の舞台シーンは壮観だった。
ぼくは開演前の15分、客入れをしつつの演奏。
これがどうこの公演に貢献できたのかは不明である。
前の日の中馬さんの研ぎ澄まされた作品が大人の知性とすると
今日のは、台本、演出の方向は学園祭のような実直さだった。

2008年11月2日日曜日

失われた1ページを探す試み



江東区の森下スタジオに行き
YOSHIKO CHUMA & THE SCHOOL HARD KNOCKS の作品
POONARCプーナルク 失われた1ページ ―映画でないルーマニア―に参加した。
中馬さんによると
ジョン・ケージの1966年に行なわれたヴァリエーション VIIのセッティングに
大きな影響を受けたのだそうだ。
森下スタジオの入口では当時のDVDが流されていた。

2008年10月31日金曜日

精神の宴会に飛び入りする。



JWAVEの20周年記念イベントWISM?2008に
CYRO BAPTISTA & BANQUET OF THE SPIRITSがやってきた。
今年の3月にCyro(パーカッショニスト)とニューヨークで公演した時に
出演して欲しいと頼まれての出演だったが、
前に代官山ユニットでエリメート・パスコアールとのコンサートに出た時と同じく
飛び入りという形になってしまった。
あの時もほんとは飛び入りなんかじゃなかった。
ずっと前から頼まれていたのだ。
(主催者の裁量がぼくには不明であるが・・・なぜか名前が出ないのだ)
まあでもサプライズでいいだろう。
(((ちなみにWISM?のサイトで発表されたセットリストでは、Arganだけに参加となってますが
次の曲 Forroにも参加していました。----ちゃんとみといてよ)))

BANQUET OF THE SPIRITSのメンバーも
MMWもTZADIKレーベルの仲間であり、
ほんとうに親しい友人たちだ。
その演奏のレベルは極めて高く、しかも表現がのびのびしている。
この中に入るだけでほんとうに心地いい。

1日目は、低音がかなりブーンとしていてまいったが
2日目は少し改善されていた。

観客では、1日目は芳垣安洋がリハからいて、
2日目は中村達也、八木美知依が来てくれていた。

2008年10月29日水曜日

「宇宙からの色」発見

久しぶりに検索したら
9月7日にイギリスのブライトンでやったソロが
Youtubeにアップされていた。

なんと申しましょうか。

2008年10月26日日曜日

世界を旅する立方体のキューブ


なんのことやら
わからないかもしれないが、
鎌倉山の「生意気」というデザイングループの家に行き
NYの中馬芳子さんの
ROOT CULTURE PRESENTS A PAGE OUT OF ORDER:切通し
~ 失われた1ページ ~ というパフォーマンスに参加してきた。
庭に、世界を旅する立方体のキューブが舞台装置として置かれ
そこにダンサーがたたずむ。
鎌倉の海をみつめながらぼくは口琴を弾き、
岩田卓也氏は尺八を吹いた。
風が強く、その音が激しくて
トンビの声も歌っていた。
そして、そこに集まった人々と交流した。
でもまだ名前は覚えていない。
とてもおいしいパンやおにぎり、スープ、サラダが出た。

この日
11時半に鎌倉駅に着き
迎えのクルマに乗ったが、
昼ごはんを持っていくとかで、まずは鎌倉市農協連即売所に寄り
呼んでくれた鎌倉ルートカルチャーの勝見淳平くんの実家に行き
そこの温室でお弁当を食べ、
もう一度農協連即売所に寄り、1時間半かかって鎌倉山生意気の家に着いた。
着くまでは、今日ほんとにパフォーマンスがあるのか心配になったものだ。
生意気とはイギリス人とニュージーランド人の二人による
グラフィック・アーティストクリエイティヴ・ユニットで
会場になっていたがふたりは留守だった。
鎌倉山からみる湘南の海とキューブとダンサーは、
なかなかいい雰囲気だった。

それから新宿に移動し
クラブハイツのデリシャスイートスのイベントを観たが
想像力のピントが合ってないと言えばいいのだろうか。
なにかぼくの心とすれ違っていた。

2008年10月21日火曜日

ローレンとの声合わせ 声違い

ローレン・ニュートンとのデュオは何回目だろう。
ヒカシューのアルバム「はなうたはじめ」をベルリンで録音した時に一度会い、
参加をお願いし、次回作の「あっちの目こっちの目」に参加してもらってからの
つきあいになる。
シアターイワトは神楽坂にあって黒テントの拠点の劇場。
今回はイワトの企画でふたりのデュオが実現した。
完全即興の声合わせは、何回やってもどきどきものだ。
うまくいったりいかなかったり、
ローレンの声は、ほんとうによく制御がきいている。
抽象的な声の表現を可能にし、意味があふれない。



2008年10月16日木曜日

名古屋でメディアで釜まぶし

メディアアーティストの佐近田展康さんの招きで
名古屋学芸大学映像メディア学科で講義をした。
なぜ声のパフォーマンスをするに至ったかを
はじめて参加した劇団の話からして、
口琴との出会い、ホーメイとの出会い
作品は、いかに自分の表現であるかが重要で
「たえず変化するテーマ」もまたひとつのテーマであるという話や
「へたくそ」のすばらしさや
うごきもまた音楽であるというようなことを
脈絡のあるようなないような感じで
パフォーマンスをまじえながらしゃべった。
つい先だってのクレムスでのライブや
ニューヨークでのジョン・ゾーンとのデュオの映像も途中はさんだ。

http://vmnuas.blogspot.com/2008/10/blog-post.html

昼食は大田の釜まぶしの出前
おいしい!!
そういえば
愛地球博の時ここで食べたことがあった。
トゥバ人を連れて
座敷でホーメイ演奏したのだった

2008年10月15日水曜日

口琴による世界平和の試み



渋谷の会場にたくさんの口琴愛好家が集った。
すばらしいパフォーマンスが続き、
ぼくは主にゾルタンやロベルトの奇態口琴を演奏した。
音が低すぎて聞こえない口琴チベット、
南米風味の軋みクィーカー口琴、
音程が変化するピストル口琴、アントン譲りの電気口琴、うなぎシステム
小さなマイクロ口琴、二枚弁のアポカリプトなど。
旧知の人々との再会に心躍った。
この振動は地峡を動かす。
びょーんは世界平和につながる音色そのもの。

2008年10月10日金曜日

かぼちゃの種をしぼる


キュルビスケルンエールというオイルがある。
オーストリアでよく使われているオイルで
カボチャの種を搾ったものだ。
2ヶ月ほど前、ウィーン在住のUさんにいただいたのだが
現地でスルツ(ソーセージと野菜の煮こごり)のソースに出てきて
これつけるとおいしいねって言うと
この前あげたでしょと、猜疑心のまなざし
写真はかぼちゃのスープに仕上げにすこしたらしたもの。
なかなかおいしい。

Kuerbiskernoel

2008年10月7日火曜日

デュルンシュタインのシュトーム



クレムスの近くデュルンシュタインの
ホイリゲといわれているワイン作り農家のレストランに行く
葡萄を食べてみるととても甘くておいしい
12世紀の朽ちたアクシュタイン城の城壁と青空
食事は、ダンプリングなのかな、素晴らしくてゴキゲン。
ぼくは葡萄ジュース、
みんなはシュトームという半分ワインになりかけのものを飲んでいた。
それは嵐という意味



クレムスの『へんな音楽』フェスティバル

オーストリア・クレムスから戻った。
KONTRASTE 08 SELSTSAME MUSIKというイベントで
言ってみれば「へんな音楽」フェスティバル。
ゴードン・モナハンのテルミンを使ったインスタレーション
ニコラス・バジンスキーのロボットバンド


SUBSHRUBSという4人組のオーストリアのバンド
ヤープ・ブロンクとマヤ・ラトケのDUO


デビッド・モスのソロ(巻上飛び入り)


そして巻上、イクエ、シルヴィーのニュートリオ「アグラダルマ」

次の日はPERE UBU!!
Robert WheelerのEMLシンセとテルミンの組み合わせが最高だった。
David Thomasはビールをがぶ飲みのへべれけでタバコぷかぷか。

来週はCLUSTERとかFAUSTがでるよ。
ちょっと心配なくらいのアウトぶり。

すごいフェスだなぁ。
こんな田舎も田舎で。
是非日本でもやりたいものだ。

ゴードン・モナハン
Gordon Monahan - Theremin Pendulum


The Three Sirens live

2008年9月23日火曜日

小田原城ミュージックストリート

第2回小田原城ミュージックストリートに出演した。
街中が会場という音楽イベントは、
同じ神奈川県の横浜ジャズプロムナードが思い浮かぶが、
小田原の方は、ジャズの人は少ないようだ。
少し早めに集まって昼食をとろうと、市民会館のあたりにいくと
古い佇まいの天麩羅屋「だるま」に人が列をつくっていた。
おじさんおばさんに人気がある。
三田と坂出とで四川料理の「森羅」でランチを取った。
(バンバンジーメンをいただく、ここはかなり高レベルの中華である。)
打ち合わせは、駅近くに新しくできた「ういろう」の新店で
冷たい抹茶と和菓子を食べながら。
外からは忌野清志郎のような歌が聞こえていた。
( ・・そういえば外郎さんは高校の同級生だったけどほとんど喋ったことがなかったっけ・・)
ぼくが高校生の頃は、目の前の広場にはビルがあって
エリーゼという喫茶店が地下にあり学校の帰りによく行った。
スパゲッティナポリタンが懐かしい。
夕方、メイン会場の二の丸広場では
白井貴子さんが歌い、次にMassaが演奏し、大野真澄さんが歌った。
客席の年齢層がかなり高い。
「学生街の喫茶店」がはじまると
おばあさんまでが手拍子をしている。
その様子を見た坂田明さんが
「大丈夫かね、この会場で」
その意味は、あまりに客層が違うのではということだった。
しかし、どこかでこの和やかなムードを払拭したいと
思っている自分がいたのだろう。
「坂田さん、最初はどーんとフリーで」などとお願いしていた。
まあ、そんなことをお願いする必要もなく
いまの坂田さんは、凡人の届かぬ達人の領域にいるので
その吸引力たるや、すさまじい。
「死んだ男の残したものは」は震えるほどの感動がある。
「貝殻節」は魂を揺さぶる。
ただ前が押して
予定では、午後6時半頃からヒカシューと坂田明さんの演奏に入るはずだったのに
坂田さんの2曲をやって、ヒカシュー1曲やった時点で
舞台袖で、もう終りですと合図をしていた。
せっかくヒカシューはじめての小田原だったが、あまりにも短い時間だった。
三田超人は「小田高の校歌を歌い損ねた」と後悔していた。
帰りに
またも四川料理「森羅」にて食事をすると、
シェフに、「小田原FMの番組きいてますよ」と言われ
かなり驚いた。
聞いてる人に会うのは、2人目くらいだ。

2008年9月20日土曜日

トロイメライーー子供の情景

高橋悠治構成・台本・作曲・ピアノによる「トロイメライーー子供の情景(2008)
如月小春原作(1984)によるポータブル・シアター

高橋悠治のピアノと
AYUOのギターがはじまった。
人類という白い仮面と白い地球。
人類は地球を持っている。

如月小春が亡くなって8年も経つのか。
惜しい人を無くしたとひしひしと思う。
この上演の冒頭に出てくる歌「都市」

都市 それはゆるぎなき全体
絶対的な 広がりを持ち 把握を許さず

遠藤良子(劇団黒テント):サキ
鈴木 光介(時々自動):カイ
少し固く無個性に歌う。
せりふも同様。
その昔の劇団NOIZEの頃と比べ、声の出し方が情けない。
これは悠治さんの演出なのかな。
人類は、NOIZEの楫屋一之で、昔風の声なのがいい。
NOIZEを思い出せる。
AYUOの存在感が声において特に素晴らしい。

この劇が都市にしては把握できるのは
中心が子どもをみつめる戯曲にあるからだと思う。

だけど
なんともせつなく感じる。
昔よりさらに子どもを大切にしない社会だから
毎日
やるせないニュースが続いている。

クレープリー



シアターイワトに行くのに飯田橋から神楽坂を登った。
何か軽く食べようかと、寄ったのがル・ブルターニュ。
こういうのをガレットというらしいが
フランス風そば粉のお好み焼きはかなりのボリュームだった。
店にとってお祝いの日だったらしく
おみやげにシードルをいただいた。

2008年9月15日月曜日

そして神戸

ひさしぶりの神戸
洋食モンでポークチョップ
これでかなり太った。
今日の会場のライブハウスのレベルは低く
かなり狭くて
音も荒々しく
マイクはどうしたらこうなるのか
わからないくらいへこんでいて
少しやりにくかったけど
ゴンゴンズの熱意にほだされた。
おかけでお客さんの雰囲気はとてもよかった。

2008年9月13日土曜日

熱海パフォーマンスフェスティバル

熱海の幸華で食事をすると
マスターが「先日、ヒカシューのファンの方が浦安からきましたよ」
いつも幸華のこと書いているからだろうか。
マスターは喜んでくれていた。
今年の熱海パフォーマンスフェスティバルは
かなりの人がでていた。
大道芸は猿回しが人気だった。

送信者 New Album 08/09/19 10:00

2008年9月9日火曜日

ブライトンからロンドンへ

ブライトンでのパフォーマンスを終え
ロンドンの友人宅へ。
久しぶりにあった
ルミエール&サンの演出家のヒラリー・ウエストレイクの
パフォーマンスの話をきく。
これは少し前のパフォーマンス。

巨大な女の子がすばらしい。

2008年8月28日木曜日

村上のアンドレイ


海から一番遠い
アジアのまん中から来た
アンドレイ
村上の鮭に会う

OVERTONE CROSSING




声と動きを凝視し
いちぶの狂いなく
ミラーヴ
イダッキャは呼応する
そこにたゆたふホーメイは
強靭


横浜赤レンガ倉庫にて。

2008年7月29日火曜日

エルジェイからさらに奥。

トゥバのエルジェイ、シジンという街は、
17世紀に国家正教になったロシア正教の主流派の弾圧から逃れた
古儀式派(スタロオブリャージェストヴォ)の人々が住んでいる。
今回の郊外ツアーは、ホーメイ協会所長のゾーヤさんの案内で
その村にいくことになった。
首都KYZYLから100キロをほどして、悪路に入って2時間走ると
エニセイ川を渡る手動のカーフェリーがある。



渡ってすぐのバンガローは生憎満杯で、
われわれはさらに1時間ほど奥の村のバンガローに到着。
ジェームスが早速薪割りをしてバーニャの支度。
川の水はすばらしくきれいでおいしい。


2008年7月27日日曜日

グランプリにはクルマ


ホーメイコンテスト
いままではグランプリは馬が賞品だったのに
今回は中国製のクルマだ。
日本もトヨタ、日産、ホンダ、三菱
どこか協賛してくれないものか。

2008年7月26日土曜日

2008年7月25日金曜日

ホーメイシンポジウム開会


はじまりはホーメイ歌手の健康問題。
ぼくは明日のコンテストの審査員に選ばれ
文化大臣と懇談。
昔から知っている人がだんだん要職についてゆく。
ユルタパビリオンにはシャーマンがいた。
オトクンと会い、アンドレイを探し
ビザのことをやっていたら
パレードにでれなかった。
夜のコンサートもパーティもなかなかの演出。

2008年7月24日木曜日

コーヒーマン砂糖はいくつ?



モングレクホテルの前にコーヒーマンという喫茶店ができていた。
トゥバにしてはかなり高いが、
きちんとしたコーヒーやなかなかおいしいケーキが食べられる。

シンポジウムのレジストレーションに文化省へ。
ゾーヤさんにホーメイセンターに呼ばれて、
ホーメイコンテストの審査員の要請を受ける。
前回よりは、オーガナイズされているだろう、という甘い予想。

2008年7月23日水曜日

クィズィルに到着



クィズィル空港に出迎えてくれたのは、
ホーメイセンター所長のゾーヤ・キルギスさんと娘さんのキーラ、
そしてキーラの旦那イヴァン。

でもアヤンくんと木下さんは意外だった。

2008年7月22日火曜日

トゥバに出発



クラスノヤルスクからクィズィル行きの飛行機に。
今回はいままでなく早くトゥバに到着。
空港でトゥバに行くノルウェー人たちに会う。

2008年7月18日金曜日

JAZZ ART せんがわ 1日目



はじまりがこどものためのプログラム
というJAZZフェスティバルはきいたことがない。
サムは重い荷物を運んで、その中から小さな秘密を取り出した。
ぼくはびょんびょんとしていた。

ジャズ屏風なる移動空間は、
銀行の駐車場から劇場のホワイエに移動した。
あいにくの雨でパレードが出来なくなってしまい、
それはとても残念だった。

川上未映子の歌は、強く。
坂田明の歌は強烈だった。

2008年7月15日火曜日

ジョン・ゾーンズ・コブラ 東京せんがわ作戦 リハーサル

今日は、仙川のアヴェニューホールでジョン・ゾーンズ・コブラのリハーサル。
コブラのリハーサルは、いわゆるバンドのリハとは違う。
19枚あるカードの意味の説明と確認が終わると、もうすぐに
聞き応えのあるジョン・ゾーンらしい音楽が聞こえてくる。
特に、今回のような熟達のメンバーだと、プロンプターをしていて気持ちがいい。
ピアノの林正樹が集めてくれたメンバーは、

J o h n Z o r n ' s C o b r a T o k y o S e n g a w a o p e r a t i o n
林正樹部隊
< 林正樹(piano) 鬼怒無月(guitar) 佐藤芳明(accordion) 喜多直毅(violin)
鳥越啓介(contrabass) 吉見征樹(tabra) さがゆき(vocal) 蜂谷真紀(vocal) 大多和正樹(和太鼓)
田中邦和(sax)大島輝之 (guitar,computer) 大谷能生 (sax) 植村昌弘 (drums)
巻上公一(prompter) >

18:30-19:20と19:40-20:25 の2回の入れ替え公演である。

帰りは、8月にリリースするアンドレイ・モングーシュのCDのマスターの入稿に秋葉原へ。

2008年7月11日金曜日

ナイロン100%

ナイロン100%の本を作るというので
中村直也氏に会ったのは数カ月前、
同時進行で、ナイロン100%30周年ライブの企画が進んでいた。
9日は井上誠と湯河原から観に行った。
同窓会のようなものだから行くべきと思ったからだ。

上野耕路&His Orchestra
ポータブルロック(feat. 野宮真貴)
KERA
中西俊夫(ex.プラスチックス)
モモヨ
8 1/2 

誰だかよくわからない人まで、懐かしい人に違いない。
しかし、煙い。
これは世代もあるのかもしれない。
シンゴが元気でまさにイベントの中心にいた。

10日は
サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース
スペースポンチ(guest. 加藤賢崇)
ヒカシュー
東京ブラボー (guest. 近田春夫 いとうせいこう)
戸川純

ヒカシューには、井上と山下も参加。
サウンドチェックの後、
少しスタジオでリハーサルをして、
みんなで恵比寿のチャメでスントゥブを食べた。
これで音もスタミナもばっちりだ。

久しぶりに戸辺くんが来たけど
もうほんとにシステムエンジニアになっていて
体形ももとに戻り、いい感じの大人だった。
さすがに出るのはしんどいだろうと思い
出さなかったが
サックス少し練習しといてもらおうかな。
いざというときのために。

しかし
近田さんは会うなり、
巻上あいかわらずそのファッションしてんだな
とファッションチェックが入った。
ぼくは近田さんがおしゃれだとはまったく思えないのだが
近田さんは自分のことをかなりおしゃれだと思っているのだろう。
昔から
巻上もっとおしゃれしろよ
と言われ続けているのだ。

とにかく
ぼくはロックっぽいのが嫌いなので
そんな格好はいっさいしない。
おしゃれなやつもほんと嫌いで
ピテカントロプスとか大嫌いだった。
そこいくとナイロンはよかった。
ほんとに音楽が好きな奴がいたから。

それでも後半はナイロンが有名になって
足が遠のいていたのを思い出す。

しかし
この夜 みんな最高のパフォーマンスだった。
ほんとに歴史的な一夜だったよ。
忘れられないよ。

2008年6月26日木曜日

オーロラ・アンダーグラウンドvol3

イノヤマランドは開場と同時に演奏をはじめた。
気がついていないお客さんがいたりするのが、またなんともいい。
わいわいとする中、家具のように演奏するふたり。
続いてパイティティ。
とても軽やかな楽しい曲でうきうき。
パイクも歌ってくてありがとう。ヨーリー。
休憩の後は、ゴジラ伝説。
すさまじい音圧で、怒濤の行軍。
これもっと長いのききたいのは
ぼくだけではないだろう。
小川美潮のおかげで、ほんわかと脱力のインプロに
ヒカシューも全開。
美潮乱入パイクもへんてこ。
なかなかいいライブの日だった。





2008年6月25日水曜日

2008年6月19日木曜日

JASRACと公取委

JASRACの総会で永六輔さんが、
「公正取引委員会を甘く見ないほうがいいですよ」
と進言した。
「尺貫法廃止の時には、尺八って名前まで使えなくなるところだった」し、
永さんの好きな小田原の栗せんべいが、栗が入ってないからだめだってことで
製造中止になったんだそうだ。
永さんは、実際に公取委に行って、
「じゃあ、キリンビールにキリンは入ってますか?
うぐいす餅にうぐいすは入ってますか?
ブルドックソースにブルドッグは入ってますか?」と
訊いたんだけど、不当表示であると頑として譲らなかったそうだ。
日本の文化を殺すのはこういう公取委のような杓子定規の
義理も人情もない奴らだね。
そんな姑息なことで小さなこつこつと商売しているじいさんから仕事をとりあげて
なにかんがえてんのかね。
それがまあ、JASRACに対して包括契約による放送使用料の独占という嫌疑がかけられた。
だいたい包括使用料は、放送局がやってることで、
JASRACは全局報告のぞんでいるんだから
何をか言わんやだよ。
ぼくの友だちは、NON メンバーだから、自分でいちいち請求していて
ちゃんともらってるけどね。
これはJASRACにまったく落ち度がないし、新聞もばかな書きかたしたなぁって思う。
JAASRACのもっともだめなとこは、
いまだに古賀財団に大金を貸与しているとこなんだけどな。
ぼくはこれを司法が和解勧告したことの方が不透明だと思う。

2008年6月15日日曜日

テルミンのあるサロン

賃貸人格の招きで高円寺円盤のテルミンイベントで演奏をした。
マニアばかりが集まる小空間というのは息苦しいもので、だいたい至近距離はなはだしい。
もっともこの空間はそれが売りなのだ。
くりてつ氏と大野氏による世界のテルミン大集合では、
たくさんの割と廉価なテルミンを見ることができた。
しかし何回もやっているテルミンイベントにしては、
電源をクリーンにしてなかったりするのは落ち度だろう。
テルミンは電流に乗ってやってくるさまざまなものの
影響を受けやすい。
そればかりか人が近くにいるだけで演奏もできなくなる。
賃貸人格こと金子由香さんは、天性のパフォーマーで、
あの突然ほったらかし奏法には、危険なにおいがある。
テルミンに関しては、いいたいこともある。
たとえば、
ぼくはテルミンをする人たちがあのOKサイン奏法をしていると
かっこわるぅと思ってしまう、とか。
また何故いつもださい普通の曲ばかり弾くのかとか。
もちろんぼくだってメロディーらしいものは弾くけれど、
既成のものはやらない。
せっかくのサロンなので、
ぼくはいつもやっていることのいくつかを盛り込んで演奏するようつとめた。

2008年6月8日日曜日

トーマス、美知依と湯河原で。



前の日から、ホールをお借りして、トーマス、八木美知依とリハーサル。
録音もDSDにしてみる。
今日は、あいにくの雨の中、ここちよいコンサート。
9月にまたきたいとトーマス。

2008年6月5日木曜日

著作権の毛布

放送で使われた著作権の計算の仕方にブランケットというのがある。
あまりに数が多いアメリカで考えられた方式だが、
日本でも30年ほど前から採用している。
しかしこの方式はかなりのざるで、実際に使われた曲にお金が支払われないことが多い。
事実、ヒカシューの曲がたくさんテレビで流れてもまったくといっていいほど入ったことがない。
さていよいよ放送局では、全量報告がはじまるそうで、はたして全量報告でどれほど精度があがるのか。
せんだって、JASRACに突然公正取引委員会が調査に入ったのは、たしか放送局のブランケット方式を押し付けているために
他社の参入を阻止しているという理由だった。タクシー接待を受けているような奴に公正取引調査ができるのか
楽しみなことだが、安いブランケット存続してきたのは放送局の方であり、むしろ利権にまみれた放送局が持っている音楽出版社の存在である。なせこれにメスをいれない?

2008年6月3日火曜日

サウンドアナトミア出版記念ライブ

新宿ピットイン、
北里義之氏のリクエストで組まれたプログラムは、
まず、大友良英(turn table)、中村としまる((no-input mixingboard)
巻上公一(voice,theremin)のトリオ。
ぼくはFreq Boxを使って、テルミンの音程以外にもうひとつのメロディーをフットペダルで演奏した。中村としまるとの演奏ははじめてだったが、mixingboardの音は、電気信号の演奏と言えよう。
大友良英は、ターンテーブルの針音までをも演奏にしていた。
一種不自由さを自由にした2人を両脇に、近所を散歩するような演奏をした。
音の方は、吉増剛造を待つ前から、ぼくらは冥界入りしていたようだった。
続いてぼくはSachiko MとのDUO。
長いつき合いだがDUOをするのは初めてだった。
サイン波を演奏するというのは一種の冗談のようにも思えるが
ちょっとした本気なのである。
それはSachiko Mが、ニュースやナレーションのサンプリングから出発してたどり着いた目から鱗の方法である。
ぼくはそのサイン波により決定された間断の絨毯の上で、
綱渡りをしたり、のんびりしたり、大騒ぎをしたりして、
マンションの別の階にいる人のようになっていた。
しかし、
大友がさっちゃんと会ったのも、
ぼくが大友に「ピクニックコンダクター」という芝居の音楽と演奏を依頼したのが
ふたりの出会いだったのだから、感慨深いものがある。なんと1991年のことである。
あの芝居の時に、ぼくはスピーカーを客席のさまざまな場所に仕込むことを考え、
音響の実験をしていたが、さらにその発展形を大友良英はその後やるようになったり、
あれは近くの未来だったという気がしないでもない。
休憩をはさんで、
吉増剛造の「死人」の朗読。
背広に手製の紙のマスクで口を隠し、洗濯物干しに死んだ物を吊るし
死んだ言葉に、息を吹き込んでいた。
それは吉田アミの微音のヴォイスを意識して
かすれた倍音でよりそっていた。
大友良英は、ギターにカリンバを乗せたり
演奏にやっきだった。それはかなりよくできていて
その巧みな音の構成は、観客に納得を与えていた。
だが、吉増剛造の表現は納得を超える物であり、
その声と内容を大友が感じていたら、もう少し違う物になっていたかもしれないが、
それでもあまりある実に刺激的なものだった。
その後の北里義之、大谷能生よる対談の中で、
大谷能生は、吉増剛造の朗読というものは、
ありていのものだ(テキストリーディングには即興性はない・・)というようことを言っていたが、
あれはどういうつもりなのだろうか。いったい何を聴いていたのか。
(何かを語ろうとして、観賞が安易な定型に左右されたのか)
吉増剛造ほどに詩そのものを音に直結させている詩人を
ぼくは他に知らない。
対談のはじめ、今日の演奏のことをなにやら言っていたらしいが、
飴屋くんの子どもと遊んでいたので聞き逃してしまった。
しかし、おしゃべり運びがヘタな対談だった。
もちろん、うますぎないからいいという面もあるのだが・・。
時間感覚、ジェンダー、空間、呼吸、触覚
ふたりの思考はその言葉によって最前起こったことをプロトタイプに押し込めはしなかったか。
北里義之に、ライブの現場に3年ぶりに来た喜びが溢れていて
なんともほほ笑ましかった。

終演は11時半、たっぷりでもまだ足りない感じのイベントだった。

2008年6月2日月曜日

黒鍵が平らになってしゃしゃり出ていること。

湯河原檜チャリティーホールでの菅野邦彦さんの
定例ピアノジャズコンサート
なんだけどそのピアノの鍵盤がブルーで
しかも全部平ら。黒鍵が平らになってしゃしゃり出ている
その分白鍵も狭くなっているという菅野さんスペシャル。
弾きやすくするために考案したものだろうけど
新しい鍵盤は慣れるのに時間がかかりそうな気もする。
http://e-nekot.com/hoccuspoccus/profile.htm
そこに来ていたお客さんの中に
先日の芸王グランプリ関東地区チャンピオンのto R Mansionの人が
いたのには驚いた。
向こうも驚いていたけど・・

さて、
部屋でwebを覗くと唐沢俊一の雑学を笑うブログがあり
どうも唐沢氏が
ぼくの歌っているマヴォの歌と
ボーイスカウトソングの出自を語っている。
このネタどこで唐沢氏は仕入れたんだろうか。
ブログの主は、そんな馬鹿な共通性はないと看破しているが、
実はこれ本当なんだけど、
こういうことは俄には信じられないんだろう。
まあ、親切にしなくてもいいだろう。

2008年5月31日土曜日

アスファルトにチョーク



アスファルトにチョークを当てると
得体のしれないものが浮かんでくる
渦巻きの奥から眼差しやくちびるや
ひび割れたところからは草が生える
道が生まれ曲がりくねって街が立つ
今日の朝雨はすべてをながしていた

2008年5月26日月曜日

午後のケフィール



6年くらい前から
ケフィール菌を育てている。
去年一度うまくいかなくなって
新しい菌をもらってきた。
今日まるで夏のような陽気に
かなり菌がよろこんでいて
発酵がはげしい。
あわててたくさん食べる午後。

余談
前に粘菌も育てていたこともある

P.S.明日の朝日新聞に「トゥバ共和国と巻上」のことがでますのでチェックしてみてください。



2008年5月21日水曜日

頭はすでに沸騰しています。

渋谷の南口に大好きなラーメン屋さんがある。
かれこれ28年くらい通っている。 昔は四川料理を出す中華屋さんだった。
亜寿加丼とかいうものがあって、それをよく食べたが、
いまは完全にラーメン屋になってしまったので、もうメニューにない。
ラーメン屋さんにしたのは、いい判断だったのだろう。かなり繁盛している。
店の人は、なんとなくぼくの顔を覚えているような雰囲気で
「毎度」と言うが、そんなに毎度行っているわけではない。
ただ長く通っているだけだ。
たいていの人は排骨坦々麺というのを食べている。
今日は、その近くのA社に行って
東芝EMI時代の作品を着うたサイトに出す打ち合わせをしてきた。
そうそうA社とも28年くらいのつき合いになる。
レコード業界にはへんな契約があって、
原盤製作費を出したP社もA社も、原盤を思い通りに出来ない。
もちろん一アーティストのぼくらも。
勝手に編集盤をだされたり、廃盤のままなのに、権利を返してくれなかったりが
まかり通っている。まったく不可解としかいいようがないが、
契約は契約なのである。
しかし少しでも音楽や文化を愛する気持ちがあるのなら、
アーティストとともにもう少しおもいやりのある仕事ができるだろう。
それでも配信できることになったので、ちょっと前進だ。
その後、今年のトゥバツアーのための飛行機の経路をロシア専門の旅行社で打ち合わせをした。
ここで面白い本と情報を得た。
本は、「「カラマーゾフ兄弟」の翻訳をめぐって」というもの、
どうも翻訳があやしいというのだ。
それとカルムキア共和国の大統領の娘さんが、日本人のオペラ歌手と結婚して日本に住んでいる、というものだ。
ぼくは3年前にカルムキアに行って大統領にも会っているので、気になるニュースである。
その後は、この夏 8月12日に小田原のお城で開催する インド古典演劇「クーリヤッタム」の打ち合わせだ。
なんとも今日は、打ち合わせばっかり。
頭が沸騰しそうだった。

P.S.
本日からいろんな配信サイトで、「生きること」が出ています。 要チェック。
iTune Music storeにも登場しました。



2008年5月17日土曜日

ポロポロ

田中小実昌氏の小説「ポロポロ」を読みながら多摩川のいずるばへ。
このポロポロという言葉、異言のことだった。
キリスト教の宗派にもいろいろあるが、
田中小実昌さんのお父様のやっていた教会は、ペンテコステ運動の宗派だったようだ。
異言とはわけのわからない言葉のことで、外国語だと思われているようだが、
ひょっとしたらヴォイスパフォーマンスのような宇宙語かもしれないもので、
小実さん風にいうと「ポロポロやっている」ということだ。
ということで、きょうもポロポロやったり、
チャクルパったり、なかなかいい一日だった。
3人も新しい人が来たが、前回来た新しい人が見えないと
少し不安になるものだ。
いつもちょうどいい人数しか来ないのが不思議だ。
帰りには、自由が丘で、おしゃれなタイ料理に行く。
来月は、マンスリーチャクルパだ。
マンスリーなのに3ヶ月おきとはこれ如何に。
ノルウェーからトーマス・ストレーネンがやってくるので、
彼をゲストにしようということになった。
チャクルパメンバーもはりきることだろう。

よかったらこっちのページをみてください。
http://www.mothership.info/event080614.html
ちなみにトーマスの公演は湯河原でもやります。
http://www.makigami.com/yoyakuticket.html

2008年5月12日月曜日

ヒカシュー/生きること live

これは2007年12月6日木曜日 @STAR PINE'S CAFE での
ヒカシュー live。
member: 巻上公一(vo,cor)/三田超人(g)/坂出雅海(b)/清水一登(kb)/佐藤正治(Ds)

生きること


CD「生きること」のご購入はこちらから

http://www.makigami.com/ikiru.html

ニコニコ動画

ニコニコ動画に、杖=つえさんという人が
「巻上公一 ホーミーを歌う」というのをアップしてるけど、
あれは確かイエローでやったライブで、ホーミーはまったくやっていない。
杖=つえさん、もしこれを見たらヴォイスパフォーマンスは、「ホーミー」ではありませんので、
タイトルを変えてください。
何卒よろしくお願いします。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3212718

しかし貴重なもの撮影してたんだなぁ。
ぼくが欲しいよ。
あの時あまりに煙くて、以後クラブでは演奏しなくなったんです。

2008年5月10日土曜日

幼稚園のホール

井上誠の父上 井上敬徳園長がお亡くなりになった。
77歳だった。
今日は朝から冷たい雨が降っていて
お通夜の日というのは、こんな雨がよく降る。
園長はキリスト教徒であられたので、
本日は前夜式というようだ。
湯河原教会の金子信一牧師のお話
友人代表は、戸辺先生だった。
ヒカシューは、
この幼稚園のホールから生まれたようなものだから
井上園長には大きく感謝しなくてはならない。
久しぶりに賛美歌を歌った。

2008年5月8日木曜日

法華経講義2回目

7月18日から3日間行なわれる JAZZ ART せんがわ の打ち合わせに行く。
ほぼ出演メンバーが決まり、いい感じになってきた。
ヒカシューとしては、久しぶりに坂田明さんと共演するのが実に楽しみだ。

午後3時半からは、福神研究所主催の声のワークショップ2回目。
新宿西口から徒歩5分という好立地の常円寺 祖師堂会議室で行っている。
受講者の大半が現役のお坊さんなので、倍音に焦点を当てての講座になっている。
なにしろもともといい感じの声の人が多いので、すでにかなり喉歌になっている。

この講座の後は、インド哲学研究の松山俊太郎氏の法華経講義。
パーリ語やサンスクリット語の細かいところまで教えてくれるので、
かなり教養になる驚きの講義である。

月一で1年間続くので、そうとう深められるだろう。

2008年5月5日月曜日

芸王グランプリ


今年でもう4回も審査員を務める
大道芸人のコンテスト全国大会決勝戦!!

今年はなんと、アニメーションダンスの若者が優勝。
PERFORMER CHIKI
コンタクトジャグリングで、玉落としたのに優勝なのは
なにか飛び抜けたものが備わっているとしかいいようがない。
もっとも力の入っていたパクパクりゅうじ、
大道芸らしくて、ぼくは大好きだったけど。

2008年5月3日土曜日

こまっちゃクレズマにお昼お邪魔して、

こまっちゃクレズマは、梅津和時率いる小さなクレズマバンド。
といってもクレズマー度は低い。
最近では、おおたか静流さんとコラボレーションした「すっぽんぽん」という
アルバムが新しい。
そんなところに巻上と清水一登が
すっかり昨日のクアトロ ヒカシューの疲れを引き下げて
声枯れながら
ゲスト出演した。ピットイン昼の部というのも珍しい・・
あ 夏秋文尚(Dsもいました。
だけど梅津さんはいつも元気で すばらしい。

ヒカシュー渋谷


灰野さんの実験的CDJ4台
どれだけ4台の効果があったのかわからないけど
心斎橋から運んできた。
ヒカシューにそのままメンバーのように
使って欲しいという灰野さんのリクエストだったが、
ここではいって
ここで休んでという
打ち合わせを少ししたのだが
ほとんど意味をなしてなかった気がする。
灰野さんは自由奔放だもの。
ときどきむちゃくちゃ歌いにくくて
四苦八苦したが
なんだか気分が高揚して
かなり楽しいコンサートになったんじゃないだろうか。

クアトロツアー次は秋かなぁ。
ヒカシュー次は吉祥寺SPC6.26です。
ゴジラと美女の饗宴です。お楽しみに。

それから写真、録音自由にしていますが、
YOUTUBEやにこにこに無断でアップするのはご遠慮ください。
なんて書いても無駄なので、いいのアップしたら教えてください。
削除要請しませんから。

2008年5月1日木曜日

ヒカシュー心斎橋


北極星でオムライスを食べたせいか
調子が良く
清水さんのシンセも奇跡的に修理でき
今日の演奏はうっかり長くなってしまった。
それでも
ほんとうに熱気ある客席に勇気づけられ
ずっとやっていこうという気持ちになった。

ps.
写真撮られたかた、いいのがあったら送ってください。